「公務員試験の面接に圧迫面接ってあるの?」
「どんな風に対策するの?」
「そもそもなんで公務員試験で圧迫面接をやるの?」
そんな質問に、実際に某市役所の最終試験で圧迫面接を受けた僕が答えます。
この圧迫面接、何を答えるかはそこまで重要ではありません。
いかに冷静に、うろたえた様子を見せず切り抜けるかにが重要になってきます。
僕は圧迫面接の結果、不合格となってしまいました…(幸いその翌年県庁に合格することができましたが、いまだにトラウマです)
よく圧迫面接をされる=合格みたいな話がありますが、正しくは
圧迫面接をされる=見込みあり(落ちる可能性は十分ある)
ということです。
人事が圧迫面接をする時、受験生に対して、「実際に窓口等で働くときのシミュレーション」をしているようなものだからです。
おそらく市役所など、市民対応が多い役所では実施されることが多いのではと思います。
対策をしないと僕みたいに撃沈してしまいますが、逆にしっかりと対策しておけば、他の受験生と差がつき、合格確率は上がります。ぜひこの記事で予習をしてください!
公務員試験面接を突破するために押さえておくべき5つのステップとは
公務員試験の最終面接での圧迫面接体験記
筆記試験〜一次面接
公務員試験の勉強を始めて約1年、ある市の筆記試験と一次面接を無事突破しました。
一次面接はとても穏やかな面接で、問われた内容もオーソドックスな
- 自己PR
- 志望動機
- やりたいこと
などでした。
ちなみに志望動機は「市役所で何をやりたいか」ではなく
- 「市役所に入って、自分の経験から、何ができるか」
- 「どのように貢献できるか」
という、「自分視点ではなく、市役所がどんな人が欲しいか」という観点で志望動機を作ると、面接官に響きやすいです。
2次面接(最終面接)
いよいよここを突破すれば晴れて公務員。
もちろん様々な対策をして臨みました。
しかし、僕は当時、営業マンとして働きながら公務員試験を受験してました。日々お客さんの理不尽な要求に耐えていた僕は、「まさか自分にとって圧迫面接は問題にならないだろう」とたかをくくり、圧迫面接への対策をせずに挑んでしましました…
面接官として現れたのは若いイケメンの職員さんでした。(以下「イケメン」という。)
めちゃくちゃ爽やかで、なぜか「これは勝った!」と思ったのを覚えています。
案の定、圧迫面接で撃沈…
穏やかでにこやかな様子に僕は安心しきっていました。
しかし面接の質問に入るとイケメンが突如豹変したのです。
- 「それうちじゃなくてもできますよね。」
- 「なんで公務員になろうと思ったの?楽だと思ったんでしょ?」
- 「それどういう意味?伝わらないので説明し直して」
- 「(僕が民間の営業経験をもとにPRすると)それだったら民間の方が向いてるのでは?」
次々と繰り出される否定や再質問に、段々と自分でも自信を無くしていくのがわかりました…
- 答えをとにかく否定して掘り下げてくる。
- 答えの内容によって露骨に表情を曇らせる。
- 答えに対してろくに反応せず、質問をさらに被せてくる。
僕はうまくやり過ごしたつもりでしたが、やはり自分の主張を露骨に否定された上で
薄ーい反応をされると動揺は隠せなかったようで、最終的に不合格となってしまいました…
圧迫面接を自治体がやる意味
公務員として約10年働いた経験から、なぜ公務員の面接で圧迫面接をするのか、その理由は以下の通りだと思います。
- ストレス耐性の確認
- 市民からクレームを受けた時の反応
- 臨機応変さ
この3点を面接で見ているのだと思います。
実際、窓口などで市民から理不尽なクレームを受けたとき、取り乱したり、逆ギレしたりすることで市民の満足度を下げることになりかねません。
また、中にいるとわかるのですが、職員の中にも厳しい指導をする方も少数ですが存在します。「うちの組織で協調してやっていける人材かな」という点を、通常の面接とは違った角度から見ているのです。
ちなみに、県庁の面接では、あまり県民と接することがないため、圧迫面接はありませんでした。(もちろん自治体によると思います。)
圧迫面接の対策方法
「ではどんな対策をすればいいの?」
ということで、僕が考える対策のポイントは以下のとおりです
- 茶番なので、冷静になること
- 役所の窓口対応をしていることをイメージすること
- 模擬面接を繰り返すこと
冷静になること
「うまく質問に答えないと…」
と思うと態度や言動に出てしまい、自滅してしまうと思います。
「圧迫面接がきた!チャンスだ」と思って、冷静に対応しましょう。
役所の窓口対応をしていることをイメージすること
もし時間があればお近くの少し大きめの市役所に行ってみてください。
しばらく観察していると、横柄な人や怒っている人がたくさんいると思います。
一方、市役所の職員は冷静に対処していますよね。(心の中は分かりませんが)
取り乱したり、逆ギレしている人はいないと思います。
面接でも、窓口対応をうまくできるかを見られています。
このことを理解し、
- 取り乱さない
- 逆ギレしない
- 落ち込まない
ということを意識すれば、冷静に対応できるはずです。
面接を突破するためのコツはこちらにも詳しく書いています。
公務員試験面接を突破するために押さえておくべき5つのステップとは
模擬面接を繰り返しておくこと
なんだかんだといっても模擬面接で練習し、慣れておくのが一番だと思います。
僕は練習をしていなかったので、特殊な状況にテンパってしまいました。
模擬面接を行うなら、より効果的なのはやはり公務員予備校を使うことです。
なぜなら、合格者のデータが集まっており、自分の受験する自治体の面接に合った実践的な対策をしてくれるからです。
中には、単発で面接練習のみ対応してくれる予備校もあると思います。
圧迫面接の対策がしたい!と言えば当然対応してくれます。
こちらでおすすめの予備校を紹介しています。
予備校を使うことが難しいという方は、
- 大学の就職支援室を使う
- 自分で動画を撮ってみる
- 友人に練習台になってもらう
といった方法で、練習しておきましょう。
圧迫面接があると合格に近い?というのは半分そのとおりです。
圧迫面接の体験談と対処法をまとめました。
- 茶番なので、冷静になること
- 役所の窓口対応をしていることをイメージすること
- 模擬面接を繰り返すこと
これらを意識することが重要です。
僕がそうだったように、最終面接で圧迫面接がありました。
ある程度、見込みがある受験生に、本番環境で実践をするためのテストだと思ってください。
見込みがあるということは、合格まであと一歩ということですよね。
僕みたいにあと一歩のところで落ちて後悔しないよう、しっかり対策しておくことをオススメします。
それでは。
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