- 「社会人を続けながら公務員試験の勉強をしているけど予備校に通った方が良い?」
- 「社会人が利用しやすい予備校は?」
こんな疑問に社会人として働きながら合格した経験のある元県庁職員が答えます。
この記事を読んでわかること
- 独学と予備校どっちが良い?
- 働きながらでも独学で行ける人、難しい人にはどんな特徴がある?
- 社会人にオススメの公務員予備校の特徴
- おすすめ予備校を3校厳選
社会人が独学で公務員試験に合格するのは決して不可能ではありません。
ただし、予備校に通うことで、
- 時間の確保が強制的にできる
- プロに教わるため時間の節約になる
- モチベーション維持のための仲間を作れる
- 面接対策ができる
というメリットがあります。
特に、最近の公務員試験は、筆記試験の結果を一旦リセットするリセット方式を採用する自治体が増えており、面接対策の重要性が増しています。
僕は独学一年目、市の最終面接の「圧迫面接」で不合格になってしまいました。
最終面接で不合格だった絶望感はいまだに忘れられません…この記事でその時の体験を詳しく書いています。(結局2年目に挑戦して県庁に合格したため、そちらで働いていました。)
社会人として働きながら試験を突破した僕の目線で公務員予備校を紹介していきますので、
- 予備校を利用するか迷っている方
- 社会人が利用しやすい予備校を知りたい方
はぜひ最後までご覧ください。
独学と予備校利用。それぞれのメリットとデメリット
まず、社会人として働きながら公務員を目指す上で、独学での合格は可能なのでしょうか。
結論は
筆記試験の合格は十分可能。ただし面接対策は確実に
僕は働きながら2年かけて県庁に合格しましたが、問題集をひたすら繰り返すことで、県庁ほか中核市や国家2種の筆記試験に合格しました。
しかし、先ほども書いたとおり、面接で一度撃沈しています。
そんな僕が考える、独学と予備校利用のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
独学のメリット
お金がかからない
教材費としては4万円〜5万円程度で済むと思います。
試験を突破した僕や同期の経験上、筆記対策は
「同じ問題集を繰り返し解くこと」
につきます。
僕の場合は「新スーパー過去問ゼミ」を使いましたが、要は他の問題集に浮気せず、その問題集一冊を完全にマスターすることが重要です。
第二新卒でお金にそこまで余裕がない人にとって、金銭的に大きなメリットがあります。
時間に融通がきく
自分のペースで勉強を進められます。
予備校に通学する場合、当然授業時間は決まっています。
働きながら受験する場合、急な残業等で受講できないこともあるでしょう。
いずれにしても、勉強時間をなんとか捻出する必要があることには変わりありません。
僕は某メーカーで営業をしていましたが、お客さんへの訪問の隙間時間を利用して問題集を解いていました。
独学のデメリット
継続には強い意志が必要
独学の場合、自宅で勉強すると思います。
- テレビ
- ゲーム
- YoutubeやSNS
- 飲み会の誘い
これらの誘惑を断ち切るのはなかなか難しいですよね。
絶対に今の生活から抜け出して公務員になる!
こんな強い意志が絶対に必要です。
仲間がいないので孤独
独学は基本的に孤独です。
社会人として働きながらの場合は特に、同僚などに話すのはもってのほかですよね。
黙々と勉強することが得意な方は良いですが、なかなか精神的に辛いことは覚悟する必要があるでしょう。
予備校に通うメリット
強制的な勉強時間の確保
筆記の突破は難しい問題を解けるかどうかより、基本問題を確実に取れる力をつけることです。
そのためにはコツコツ積み上げることが必要です。
そういった意味で、予備校の授業時間に合わせて強制的に勉強することができるのは大きなメリットです。
また、予備校20万から30万円を払うことで、「損したくない」という気持ちがモチベーションになるでしょう。
時間の節約になる
予備校に通うことで、プロの講師による授業や合格者からの面接情報などが得られます。
これは、独学だけではなかなか手に入れることはできません。
もちろん、予備校に通うと必ず合格できるわけではありません。
しかし結果的に、効率的な学習や対策ができ、合格することができれば大きな時間の節約につながります。
仲間(ライバル)がいるのでモチベーションを保ちやすい
独学と違い、受講生と友達になったり情報交換ができることはメリットです。
また、独学は一人で続ける分、モチベーションの維持が難しいです。
一緒に切磋琢磨することで、勉強のモチベーションアップにもつながるでしょう。
苦手なところや面接対策のフォロー体制が整っている
プロの講師に授業中や授業後に質問する機会があるのはメリットです。
大手の場合、希望する自治体の面接データも蓄積されていると思います。
勉強は独学、面接対策のみ予備校という手も十分ありだと思います。
予備校に通うデメリット
お金がかかる
独学のメリットの裏返しで、お金がかかります。
大手予備校の受講料は大体以下の通りです。
※どれも地方上級・国家一般職コース
どこも大体25万円から45万円程度かかりますね。
お金を払って最短距離を行くか、時間がかかっても独学でお金をかけずに行くか、という選択になるかと思います。
時間や場所に融通が効かない
予備校は授業時間が決まっています。
強制的に勉強できることの裏返しで、どうしても一定時間束縛されます。
また、社会人の場合は仕事の都合で授業に間に合わないというケースも考えられますね。
ただし、コロナウイルスの影響もあり、オンラインでの受講機会に力を入れている予備校も多くあります。
独学でも大丈夫な人、予備校を利用したほうが良い人は?
次に、社会人として働きながらでも独学で行ける人、予備校を利用したほうが良い人はどんな特徴があるでしょうか。
独学でも大丈夫
- 受験勉強が得意、大学で法律を学んできた
- 就活でたくさん面接を受けてきたので面接に自信がある
- 継続して勉強する習慣がある
予備校に通うべき
- お金に余裕があって時間を節約したい
- 面接対策が不安
- 合格までのスケジュールを一緒に考えて欲しい
- わからないところのサポートをしてほしい
予備校に行けば必ず合格できるとは限りません。
しかし面接対策やわからない部分の手厚いサポートは当然お金を払った分しっかり受けられます。
僕は独学で合格しましたが、合格までに2年間かかりました。
予備校を利用しておけば1年間早く合格できていたかも…
そんなふうに後悔することもありました。もし1年早く合格できていれば、その分の年収ですぐに回収できたからです。
また、お金を払ってしまえばあとはやるしかないです。自分の性格や継続できるかどうかをしっかり考えてみましょう。
社会人が利用しやすい予備校の特徴4つ
それでは、働きながら公務員を目指す社会人が、予備校を選ぶ時のポイントを4つあげてみます。
1 社会人向けのカリキュラムが充実している
最近は公務員試験においても社会人採用が増えており、社会人向けのコースを充実させる予備校が増えています。
単科で受講することが可能だったり、社会人に向けた対策をしている予備校を選択するのがおすすめです。
例えばクレアールは、社会人のためのハンドブックを作成して無料で配布しています。
僕も読みましたが、とても無料とは思えないクオリティで、元「中の人」の僕から見ても、公務員の仕事がよくまとまっていて、実際の仕事をイメージしやすいです。
この内容、ボリュームで無料はちょっとありえないです。
とりあえずもらっておかないと損するレベルなので、これから公務員を目指す人は必ずもらっておきましょう。
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2 オンラインの講義が充実している
社会人や地方に在住している人にとって、ITの発達によるオンラインの充実は追い風です。
時間がない社会人はいかに効率よく対策を進めるかが重要です。
オンラインでの面接対策やカウンセリングが受けられるのは大きなメリットです。
最近はコロナウイルスの影響もあり、より力を入れている学校も増えています。
3 通信制の予備校
隙間時間を有効活用したい社会人にとって、通信制予備校はとても使いやすいです。
「困ったときに質問ができないのでは」「怠けてしまうかも」と思う人も
- 担任がつく
- 学習スケジュールを立ててくれる
- LINEやメールでのサポート
といったサービスがあったりするので安心です。
また、授業や面接の動画も充実しており、隙間時間を活用しやすいのが魅力です。
4 一次試験合格前から面接対策を実施してくれる
筆記に合格後、面接は大体一ヶ月以内に行われます。
面接対策を全く行っていない状態から一ヶ月で合格レベルに達するのは難しいです。
社会人の場合、これまでの就活経験や実務経験があるので有利ですが、面接が重視されつつある今の公務員試験において、早めに面接対策を行うことはかなり重要です。
社会人におすすめの公務員予備校3選
では、今説明した特徴をもとに厳選したおすすめ予備校を3校紹介します。
クレアール
- 通信制のため、自分のペースで進められる
- 受講料が安く、受講期限を一年間延長する保証あり
- パソコンだけでなく、スマホやタブレットに対応した動画講義
- 入学直後から面接対策を実施
- 社会人のためのコースやハンドブックがある
クレアールは通信制の資格取得に特化した予備校です。
通信制とはいえ、面接対策の重要性を打ち出しており、入学直後から手厚い対策が受けられるのが魅力です。
また、受講料が他の予備校と比べて安いのも特徴で、例えば1年合格 地方上級(全国型)コースの場合、4月割引価格は193,450円と20万円を切っています。
実は僕も簿記3級の勉強のためクレアールを受講していますが、単元ごとの動画が充実しており、非常にわかりやすいです。
また、無料で社会人のための公務員転職ハンドブックがもらえるのもグッド。
クレアールのデメリットは?
(地方在住の場合)模擬面接が水道橋校舎でしか受けられない
社会人経験者は、これまで就活や実際の仕事経験がありますので面接対策は不要といった意見もありますが、それでかえって足をすくわれないように気をつけましょう。
僕はすくわれた人間です…
実践形式がないので自分で面接対策をするしかないのは痛いですが、電話面接やエントリーシートの添削など、模擬面接以外の面接対策は充実しています。
自分で対策をするとすれば、
- 自撮りで挙動やしゃべりを確認
- ジョブカフェを利用する
- ハローワークの面接練習を利用する
などが考えられます。
総合的なおすすめ度は?
コスパが高く、教材の質も非常に良いです。
社会人向けの公務員転職ハンドブックを作っており、社会人に向けた対策は非常に充実していると言えるでしょう。
\数量限定/
こちらに詳細なレビューを書いていますので気になった方は参考にしてみてください。クレアールの公務員講座の口コミやメリットを元県庁職員が徹底調査!
アガルート
- オンライン専門の通信制
- 単科講座が充実しており、面接のみのコースがある
- パソコンだけでなく、スマホやタブレットに対応した動画講義
- 公務員試験に関する動画が100本(!)
- 内定獲得で全額返金あり
ここ最近テレビCMでも見かけることが多くなったアガルートは、完全オンラインの通信制予備校です。
オンライン講座なので、隙間時間を活用しやすく、社会人にはメリットが大きいです。
また、筆記から面接までの一連のカリキュラムを受講した人だけのようですが、内定したら全額返金保証があるのも自信の現れですね。
アガルートのデメリットは?
動画視聴以外のオンライン対応がもう一歩
動画はとても充実している一方で、他にアプリやwebでのミーティングなどはそこまで充実していません。ただし、コロナ禍の影響もあり、オンラインでの模擬面接も始めたようです。
自分で面接対策をするとすれば、
- 自撮りで挙動やしゃべりを確認
- ジョブカフェを利用する
- ハローワークの面接練習を利用する
といったことが考えられます。
総合的なおすすめ度は?
講義の動画が充実しているため、社会人は利用しやすいです。通勤時間や休憩時間などの隙間時間に、再生速度を選べる動画で勉強することで効率よく学習を進められます。
月に一回の無料面談で進捗管理や相談も可能ですので、通信制でありながら通学制のような使い方ができるのも良いですね。
スタディング
- オンラインに特化した講義でスキマ時間を活用できる
- 質の高いテキストと動画講義の組み合わせによる高い学習効果
- キャリア・コンサルタントによる第一志望先を想定したES・職務経歴書の添削とフィードバック
- 圧倒的なコスパ
スタディングは、オンラインに特化した資格講座です。
スタディングの最大の特徴は、受講料の圧倒的な安さです。
キャンペーンを使うと5万円前後なのは驚愕…
キャンペーンも頻繁に行われており、プロに学べてこの価格であれば、最悪撤退してもそこまで痛くないほどの価格ではないでしょうか。
無料体験もできるため、
- 公務員試験はどんなものか、レベルを知りたい
- 働きながら勉強できるか試してみたい
という人は、まずは無料体験をしてみることをおすすめします。
スタディングのデメリットは?
オンラインに特化した講座のため、やはり模擬面接などは受けられないようです。
- 模擬面接の実施はありますか?
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現在のところ、対面での模擬面接の実施はありません。ただし、スタディングでは、公務員試験の面接試験を就職試験での面接対策と同様に考え、自己分析・自治体分析・エントリーシート作成・面接対策について、講義及びエントリーシート添削課題で徹底的に対策します。面接試験は正しい方法論による準備が最も重要で、その方法論をしっかりとお伝えしますのでご安心ください。
公式サイトより
実際に面接を行うことより、正しい方法を身につけることを重視しているようです。
社会人の場合、筆記を突破しただけで他の受験生より有利ですが、
- 自撮りで挙動や喋りを確認
- ジョブカフェを利用
- ハローワークの面接練習を利用する
などの対策をしておくことをおすすめします。
まずは比較するため資料請求をしてみよう
今回は社会人として働きながら使いやすい予備校を比較してみました。
選ぶ時のポイントを再度まとめると、
- 社会人向けのカリキュラムが充実している
- オンラインが充実している
- 通信制の予備校である
- 一次試験合格前から面接対策を実施してくれる
時代の変化もあり、オンライン重視の傾向は社会人にとって追い風だと思います。
1,000時間超の勉強を無駄にしないよう、最終合格率を少しでも上げるため、予備校を利用してやりましょう。幸い、大学生と違ってお金には多少の余裕があると思います。
まずは資料請求して比較することをおすすめします。
それでは。
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