【社会人向け】働きながら公務員試験の面接に合格する方法を元県庁職員が解説します

  • 「社会人の経験を生かして公務員に転職したい!」
  • 「面接ではどんなことを聞かれるの?」
  • 「そもそも公務員試験の面接対策は何をしたらよい?」
  • 「筆記試験にさえ通れば面接は楽勝?」

今の仕事に不満があって公務員を目指す人、社会人として働きながら公務員を目指している人にとって、面接対策をどのように行うかは悩むところだと思います。

ここでは、概ね35歳までの社会人に向けて、公務員試験面接対策を解説します。

日程の関係もあり、一発勝負の公務員試験面接ですが、面接重視の傾向は強まっています。

ここ最近は、主に地方自治体がコミュニケーション能力を重視した人物採用を進めており、多くの自治体で筆記試験を足切りとし、2次試験以降の結果で合否を決めるリセット方式が採用されていると言われています。

また、極端な例として

2007年度実施の試験より、1次試験の専門試験(択一式)を廃止しました。また、教養試験においても出題範囲を変更し、 事前の公務員試験対策を必要としない内容とし、より人物重視の試験内容となっています。(明石市)

引用:自治体通信online

といったように、筆記試験を無くしてしまう自治体も現れています。

※ただし、国家公務員はまだまだ筆記を含めた総合点で判断しており、リセット方式は採用していないようです

民間企業で営業マンとして働きながら県庁に合格し、10年勤務した僕ですが、第一希望だった市役所で圧迫面接を受け、最終面接で不合格になってしまったこともあります。

僕と同じように、1,000時間にも及ぶ筆記試験の努力を水の泡にしないよう、しっかりと面接対策を行っておきたい方はぜひ最後までご覧ください。

「働きながらの勉強は大変?」「どんなふうに進めていけばいいかわからない」と考えている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

社会人として働きながら公務員に合格した勉強方法を県庁職員が解説します

目次

面接の種類や受験できる試験を確認


大卒程度又は社会人経験採用

大きく分けて「大卒程度」と「社会人経験採用」のどちらかを受験することになります。

大卒程度試験

  1. 27歳から35歳を上限とする年齢制限がある
  2. 採用数が多い
  3. ライバルは主に大卒

社会人経験採用試験

  1. 筆記試験が基礎的な内容(専門試験を課さない場合が多い)
  2. 採用数が少なく、倍率は高い
  3. ライバルは全て社会人経験者で猛者が集まる

面接の種類

いわゆるコンピテンシー型の面接が実施されます。

コンピテンシー型面接とは、ざっくりいうと

「過去の経験を掘り下げ、その時どのように考えて行動したか」を問うことで、問題解決力、コミュニケーション能力、リーダーシップなどがあるかを見極める面接

民間の就活とほとんど同じと思ってもらえれば良いです。

面接の種類は

  1. 個人面接
  2. 集団面接
  3. グループワーク
  4. 1人(受験者)対複数の面接

とオーソドックスなものです。ただし、面接を甘く見ていると僕みたいに足をすくわれるので注意してくださいね。

公務員試験の面接対策として押さえるべきポイント4つ

①公務員の仕事を調べて知っておこう

まずは公務員の仕事を知りましょう。

なぜなら「志望動機」を考えるとき、あなたの経験がどんな業務に役立つか、仕事を知らずに答えられますか?自分の強みはあなたの志望先のどの業務に活かせますか?

このような質問に自問自答を繰り返していくために、希望する自治体の実態を知ることは必須です。

自治体研究の方法としては以下のようなことが考えられます。

  1. 公務員の知人に聞く
  2. 専門誌や関連する本を読む
  3. 実際に足を運んでみる
  4. 公務員予備校などで聞いてみる

僕には当時、公務員の知人がいなかったので、月刊ガバナンス 2021年 04 月号 [雑誌]といった公務員向けの雑誌や公務員1年目の教科書のような公務員向けの書籍を買って勉強しました。

また、公務員予備校は合格者の声を集めているので、講師などに聞いてみても良いかもしれません。

ここである程度公務員の仕事を具体的にイメージすることで、自分の今の仕事や経験が、合格後どのように生かせるのかを面接で効果的にアピールできると思います。

②良くある質問に対する対策を考えよう

僕が考える良く聞かれる質問ベスト10です。

  1. 自己PRをしてください
  2. 志望動機を教えてください
  3. あなたが考える民間との違いは
  4. なぜ民間ではなく公務員なのですか
  5. 今の学校や仕事で頑張ったことは
  6. なぜ民間から公務員に転職しようと思ったのですか(社会人向け)
  7. 筆記試験の勉強はどのようにしましたか
  8. 周りからどのような人と言われますか
  9. 時事系質問(コロナなど)
  10. 給料は安い/給料は下がると思いますがどうですか

社会人経験者なら就活で慣れたものだと思いますが、公務員との比較や民間から転職する理由など公務員試験ならではの問いがありますね。

よく勘違いされている方が多いのですが、面接で聞かれている内容に「〜したい」「興味がある」という自分主体で答えるのはNGです。

人事担当者は、「この業務に興味があるのはわかるけど、この人はどんなことができるだろう」と考えます。

「何かをしたい、やってみたい」という答えは、ただの願望です。

自分の経験を通じて、組織にどのような貢献ができるかを考えて答えましょう。

例えば僕の場合、県の仕事は他部局や議会など調整業務が多いということを調べた上で、営業マンとして社内外の調整業務を行ってきたことをPRしました。

ある程度、即戦力として活躍できることをPRできれば、他の受験生と差をつけることができます。

③模擬面接を受けて場慣れしよう

倍率数倍から数十倍の筆記を経て望む面接試験です。

誰でも間違いなくかなり緊張することを保証します。

少しでも合格確率を上げるため、場慣れしておくことは必須です。

特に、圧迫面接を行う自治体も多く、僕はここでやらかしてしまいました…

[box06 title=”あわせて読みたい”]【対策必須!】市役所の最終面接で圧迫面接をされたので体験談を話します[/box06]

僕は自分で動画を何度も撮り、仕草や表情などを客観的にみて改善していきました。

ただ、最も効果的なのは、模擬面接を繰り返し受けておくことかと思います。

模擬面接は公務員予備校などで受けることができます。

こちらにオススメの予備校をまとめたので参考にしてみてください。

[box06 title=”あわせて読みたい”]社会人が利用しやすい公務員予備校は?オススメ4選![/box06]

④社会人はできるだけ働きながら受験しよう

僕は、社会人が働きながら大卒程度試験を受験することが、最強の面接対策だと思っています。

働きながら筆記を突破するだけで、面接官に三つの力をあらかじめ証明できるからです。

  1. コミュニケーション力などの基本的な社会人スキル
  2. 効率よく仕事を進める能力
  3. ストレスに強くコツコツ継続できる能力

僕は働きながら受験しましたが、「働きながら筆記に合格したってすごいね」と面接官に驚かれました。

働きながら面接試験までたどり着いただけで、まず圧倒的に優位に立てます。

勉強時間を捻出するのはとても大変ですが、社会人経験を積みながら、収入を確保できるので、精神面にも余裕が生まれます。

筆記に落ちたら崖っぷちの大卒と違い、「全落ちしたって今の会社を続ければいい」のです。

僕はこの状況で筆記に合格した時点で、負ける気が全くしませんでした

ただし、社会人経験が逆にマイナスになることもあります。

  • 社会人としての実績をうまくPRできない
  • グループワークでリーダーシップを発揮できない

こんな場合は人事担当者によってはマイナスをつける場合がありますので、自己分析は入念に行い、普段の仕事で意識するようにしましょう。

自己分析は、リクナビNEXTのグッドポイント診断ミイダスなど、転職サイトが提供する自己分析ツールを利用するのがおすすめです。

使い方としては少し邪道ですが、登録さえしておけば自己分析ツールを利用でき、自分の強みを無料で知ることができます。

登録は簡単で、リクナビNEXTの場合、3ステップです。

  1. メールアドレスを登録
  2. 仮登録メールが届くので確認
  3. プロフィールを入力

やっておいて損はないので是非活用しましょう。

公務員試験は激戦?大卒程度は意外と狙い目

2020年度の特別区(一般方式)の倍率を見てみると

採用数 受験者数 一次試験(筆記)合格者数 最終試験受験者 最終合格者数 筆記突破者の最終合格倍率
906人 8,121人 4,791人 2,197人 1,741人 1.26倍

※特別区人事委員会ホームページより

筆記試験に合格すれば、倍率は2倍をゆうに切っています。

採用数も900人超と比較的多くなっています。

一方で、令和2年度の千葉県の経験者採用の倍率は

採用数 受験者数 一次試験(筆記)合格者数 最終試験受験者 最終合格者数 筆記突破者の最終合格倍率
5人 427人 60人 51人 14人 3.64倍

と、筆記を突破しても3人から4人に1人しか合格できません。

そもそも、採用数が段違いに少なくなっています。

社会人経験者=経験者採用を思い浮かべるかもしれませんが、意外と大卒程度は狙い目なのです。

ただし、27歳から35歳を上限とする年齢制限があるので注意が必要です。

これからも人物重視の傾向は強まること必死

公務員の世界にも働き方改革の波が押し寄せてきており、「人手不足」は顕著です。

またコロナウイルスの影響により情報化が急激に進み、「変化に対応できる人材」が求められています。

こうした状況により、ますます人物重視の傾向が進むと思います。

僕の働く県庁にも「民間経験者」がどんどん入庁してきています。

また、民間企業との人事交流が活発になってきています。

特にITに強い人材は貴重ですし、社会人経験者は調整業務をスムーズにこなせるため、即戦力です。

「IT経験がない」という方も、働きながら筆記を突破しただけで、特に新卒者と印象面で大きく差をつけることができるでしょう。

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筆記対策も重要ですが、面接対策をおこたらず頑張ってください。

それでは。

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この記事を書いた人

民間企業で営業マンとして3年間勤務した後地元の県庁へ転職。行政事務として約10年間「土木」「環境」「保健福祉」業務に従事。働きながら公務員に合格した経験から、公務員を目指す社会人の方へ向けた情報発信を行っています。

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