30代の地方公務員の給料は?
生活水準はどうなの?
民間企業から某地方の県庁に転職し、10年間県庁で働いた僕の経験をお伝えします。
ちなみに僕は大卒程度で民間企業に3年勤務後、県庁に転職しています。
この記事では
- 30代共働き公務員の年収
- 周りも含めた生活水準の実態
をお伝えしていきます。公務員を目指す方や、公務員の実態に興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください。
30代地方公務員(県庁)の年収は?
細かい計算は省きますがざっくりと
- 30代で450万円〜500万円
- 40代で600万〜650万円
といったところでしょうか。
ちなみに僕の場合、大卒程度で県庁勤務、35歳当時の額面で550万円ほど、手取りにすると大体430万円くらいでした。
もちろん残業代込です。ここ数年はアベノミクスにより民間給与水準が高い傾向にあったため、ボーナスは年間で4ヶ月分程度でした。実は政令市や中核市のほうが財政状態がよく、給料が高かったりします。
特に、その県の基幹となる企業が立地する市はその恩恵により給料が高い傾向にあります。
生活水準の実態は?
地方都市の県庁職員、大卒程度の例です。同僚や先輩の例も含めてお伝えします。
一例ですので参考程度に御覧ください。
独身の同期A(30代男性)
車を所有しており、ゴルフやウインタースポーツなどにかなりアクティブ。
飲み会は週2でかなりの酒豪。
で、そこそこ貯金はあるそう。
独身先輩のB(30代男性)
毎日昼食は1,000円程度のランチ。
独身だが結婚予定で、車も所有。
マンションも購入予定。
貯金はあまりないそうですが、退職金をあてにしてそこまで気にしていない様子。
先輩C(30代既婚男性)
ゴルフや旅行三昧
週に1回の飲み会で部下におごるのは当たり前
子供の養育費もあり、お金が無いとぐちをこぼすことも
僕(当時30代前半)
子供1人で妻と共働き。
投資をする余裕もあり、株や不動産投資を行って資産形成。
車は1台所有。
家族旅行にも2ヶ月に1回国内に行く余裕あり。
30代独身だといわゆる独身貴族といった感じです。
一方、既婚で一馬力だとちょっと苦しく、共働きなら余裕があると言った感じでしょうか。
僕は公務員時代から投資をする余裕があったので、不動産投資にも手を出しています。不動産投資でカモと言われる公務員が、実際にやってみてわかったカモられない方法
地方公務員で良かったこと
- 物価が都心部と比較して安いため、生活に困ることはない
- 地方のため家賃が安く、家賃補助がある場合も。
- マンションや車を買うためのお金を借りやすい
- 楽な部署に配属になれば仕事のストレスは軽い。ただし激務部署もあるため運次第
民間でバリバリやってる大学の同期(銀行が多い)のほうが給料は良いですが、あくまで地方でやっていくには充分な給与水準です。
ただ家賃は安い一方で、車はほぼ必須です。公務員は下手にローンを低金利で組みやすいので、車で散財してる職員もたくさんいました。
仕事に関しては「配属の運ゲー」です。
地方の振興局にいた頃は毎日定時上がりで同期と頻繁に飲みに行っていましたが、本庁の保健福祉系の部署に配属になった途端、
- 議会対応
- 委員会対応
- 予算編成
などで、月40時間〜80時間の残業は当たり前に。
体を壊したり家庭を犠牲にする人をたくさん見てきました。
ただ、民間にいた頃の経験や、地方振興局での勤務などを総合的に考えると
といえるでしょう。
地方公務員で不満だったこと
- ガチガチの年功序列で頑張っても報われない
- 周囲の目を気にして行動する必要がある
- 現役時代に資産形成するのが困難
おそらく皆さんのイメージどおり、「働かない公務員のおじさん」「仕事のできない管理職のおじさん」はたくさんいます。
特に、地方振興局には多いです。むしろ地方振興局がそういった人材の受け皿になっており、県庁勤務の人はとても優秀です。
優秀な人、仕事の早い人は本庁に回されて大変な一方で、地方振興局にいる人はゆるく働いています。
僕は経済的自由に少しでも早く到達したかったため、副業OKの仕事を求めて転職しました。
県庁内で出世することを目指すのであれば、
- 残業
- 思い責任
に耐えながら、ミスなく仕事をこなしていく必要があります。
でも、ぶっちゃけ仕事はそこそこに、楽な部署(税務関係、出先など)でのらりくらりと定年まで過ごすにはとても良い環境です。
また、地方公務員の共働きカップルは、退職金で引退後富裕層になれることがほぼ確定しています。
ただ、30代から40代のうちに稼いでFIREしたい!という方は公務員の場合ほぼ不可能です。
まとめ
30代地方公務員の実態をお伝えしました。
僕が公務員時代、転職エージェントに相談したときにこう言われました。
この給与水準で地方だと上位10%。
これ以上の年収を求めるのであれば、東京、大阪といった都市で探すほうがよい
最近は技術の発達により、地方での生活水準が都市部と比べて差が縮まっているように感じます。地方都市でほどほどに暮らしていく上で、やはり公務員、それも共働きは経済的に最強だと思います。
もし、公務員になることを考えているのであれば、僕が働きながら勉強して合格した方法を色々と書いていますので、参考にしてみてください。
それでは。
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